1931年に P&G(プロクター・アンド・ギャンブル)の当時の社長・ニール・H・マッケルロイ氏がメモに書いた概念「Brand Men」が起源だという考え方が一般的なようだ – Wikipedia: Productmanagement
ニール・H・マッケルロイ氏のメモ
Brand Men って「当時ママ」って付記しないと差別表現になりそうだけれど、そこは本題とずれるから無視しよう。
Brand Men の仕事を、マッケルロイ氏は次のように定義している;
Brand Men の仕事の定義
自社ブランドの出荷量をユニットごとに注意深くスタディ(学習/調査/研究)する
出荷が多い場合は、成功に寄与していると考えられる要因の組み合わせを注意深く調べ、他の地域でも実践する
出荷が少ない場合は以下を実践する;
- 広告とプロモーションの履歴をスタディする
- 弱点を明確にし、克服するための計画をたてる
- 部門長に計画をきちんとプレゼンする
- 計画実行に必要な販促、その他すべての素材を準備する
- 実行した計画の成果判断が可能な記録をすべて残し、必要なフィールドスタディをちゃんとする
- プレゼンの内容には全責任を負う
- 広告費について全責任を負う
- 計画内容の微調整を試行、提案する
- 年に数回エリアマネージャーと会い、プロモーション計画について地域特有の欠陥可能性について情報交換する
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「Brand Men」の概念はマーケティング界で学生/社会人問わず学ぶべきものとして評価される。当時スタンフォード大学の学生だったHP(ヒューレット・パッカード)創業者2人は、Brand Men を「意思決定をできるだけ顧客に近づける」「顧客の声の代弁者」だと解釈しHPの会社方針を定める参考とした。また戦後復興期の日本ではトヨタ自動車が「カイゼン」や「現地現物」といった方針をたてるのに参考にした。
Brand Men の考え方はマッケルロイ氏以前にも存在していたものではあるが、氏自身の成功(アメリカ国防長官としてNASA設立に貢献、P&G会長就任)等の要因により「プロダクトマネージャー(製品管理者)」の起源として社会的に定着することとなる。