2004年7月にRuby on Rails(RoR)の最初のバージョンが公開され約18年経つ。 MVCアーキテクチャに基本に、 Active RecordのようなORMライブラリを組み込んみ、DRY(Don’t Repeat Yourself)を基本原則としたWebアプリケーションプラットフォームはRoRだけでなく、JavaやPHP、Python、Goなどでも提供されており、Webアプリケーションを開発・運用する上で欠かせない存在となっている。
また2013年3月にはReactが、そしてその翌年にVue.jsが登場しフロントエンド開発においてもモダンフレームワークの利用が欠かせなくなりつつある。
近年では、RoRなどのWebアプリケーションプラットフォームはRestfulなAPI部分を担当し、ReactなどがRestfulなAPIと通信しフロントエンドに比重を持った(スマートフォンネイティブアプリのような)システム構造を持った開発手法の採用も増えている。
ネットワーク・サーバ・インフラ領域においても、2006年7月にAmazon Web Services(AWS)が公開され、2008年4月にGoogle Cloud Platform(GCP)、2010年1月にMicrosoft Azureの公開が続いた事で以前より少ないコード量で、安全にスケール可能な環境構築の構築が当たり前のように広く一般に利用されている。
以上のような背景を前提に、代表的なローコード開発ツールの概要、ローコードが適した案件、開発工程に与える変化などについて体系的に整理していきます。
(続く)